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ジム・ロジャーズ「人民元こそ本当に強い通貨」


「私には3才と5才の娘がいるが、小学校から中国語を学び、今はアジアに住んでいる。今後は中国で教育を受けさせるつもりだ。現在、たくさんの中国人がアメリカに留学している。しかし、はっきり言える。『全く価値のないことだ』と。」




私は大量の米ドルを保有しているが、時期をみてすべて売ろうと思っている。今後も保有する気はない。なぜなら、米ドルの価値が下落の一途を辿るからだ。今後は人民元の保有に切り替えようと思っている。なぜなら、人民元こそが21世紀における本当に強い通貨だからだ。

11月17日、ウォール街の大物投資家、ジム・ロジャーズ氏は深センで講演を行った。
ロジャーズ氏はメディアのインタビューで、中国と人民元を賞賛し、アメリカとドルを酷評した。

ロジャーズ氏は、「エネルギー、農業、サイエンステクノロジー、観光、これらは中国において非常に将来性のあるセクターになる」と述べた。
また、ロジャーズ氏個人の中国投資については、「市場が底を打つまで待つ」とした。
「何度も中国株に投資しているが、最後に投資したのは3年前。私が最も多く保有する中国株は張裕B、これまでまだ売ったことはない。」調べによると、ロジャーズの保有する張裕Bはすでに40倍近く上昇している。

ロジャーズ氏は、中国はさらに資本市場を開放すべきだと呼びかけた。
ロジャーズ氏は「日本やブラジルはもちろん、インドでさえも電話一本で投資ができる。しかし、中国は非常に複雑なステップが必要となる。中国の官僚は世界からの投資量は非常に少ないと言っているようだが、実際は、外国の投資家を効果的にひきつけ、投資をさせる政策を出していないだけだ」と指摘する一方で、今後の世界の金融センターはアメリカから上海や深セン、鄭州、大連に移るとの見方を示した。

ロジャーズ氏は、いち早く人民元の自由交換化と変動相場制への移行を果たすべきとの見方を示し、「一時的に貿易に影響が出る可能性はあるが、中国の産業の高度化とインフレ問題の解決には有効である」と述べた。
アメリカは米ドル政策を強化し、景気が悪化した際も米ドルを大量に刷ることで対処した。
オバマ大統領が人民元の切り上げを迫る一方で、中国政府は中国の経済状況をみて人民元レートを決めると主張している。
これに対し、ロジャーズ氏は、どちらの政府の決定も間違っているとの見解を示した。

「現在、世界の外貨準備は米ドルが65%、ユーロが25%、日本円が3%、そのほかはポンド、人民元となっている。しかし、長期的にみると、人民元は世界で通用する準備通貨になる。オバマ大統領が人民元の切り上げを堅持すれば、ホットマネーが中国にながれる。その結果、ある程度、人民元の米ドルにとって代わる過程が促進される。」
ロジャーズ氏は、人民元の自由交換化が実現すれば、市場がすべてを決められるようになり、商品の市場価格は下がると主張、「そうなれば中国人みんなが利益をうけることができる。これも強い人民元政策の構築に有利である」と述べた。


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2011年11月26日 中国網日本語版(チャイナネット)より
掲載元:http://japanese1.china.org.cn/business/txt/2011-11/26/content_24011017.htm

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