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中国人民銀行が人民元変動幅を上下1%に拡大、16日から実施


中国人民銀行(中央銀行)は14日、米ドルに対する人民元の変動幅を現行の基準値の上下0.5%から、1%に拡大すると発表した。
4月16日から実施する。





人民銀行はウェブサイトを通じ「2012年4月16日から、インターバンクのスポット市場における人民元の対米ドル変動幅は、0.5%から1%に拡大される」との声明を発表。

さらに「現在、中国の為替市場は成熟しつつある。価格決定やリスク管理に関する市場の能力は拡大している」と述べた。

投資家の間では、人民銀行が年内に人民元の変動幅を倍に拡大する可能性があるとの観測が広がっていた。

今回の変動幅拡大は、中国の金融市場をさらに自由化し、人民元を国際的な通貨に育て上げることを目指した措置の一環とみられる。

中国政府は2015年までに人民元を基本的に交換可能通貨にするとともに、2020年までに上海を世界の金融のハブにすることを目指している。

温家宝首相と周小川人民銀総裁は3月に、市場の需給関係をより反映する形に人民元の自由な変動を認める機が熟している、との考えを示していた。

アナリストは、人民元の柔軟性を高めれば、中国は経済的困難に直面した場合に輸出促進のため人民元相場を引き下げる余地が生まれることになり、中国にとってプラスになると指摘している。

中国が最後に人民元政策を変更したのは2010年6月で、人民元の対米ドルペッグ制を廃止していた。


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ロイター 2012年 04月 14日 13:22 JST より
掲載元:http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83D00J20120414
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