外貨準備一段の変動も、人民元国際化に伴う正常な動き＝中国

中国人民銀行（中央銀行）は８日、外貨準備が今後、さらに変動する恐れがあるとの認識を示した。
先に示した通貨フォワード取引規制の強化方針を擁護、こうした変動は「正常」とした。

中国人民銀は「中国には十分な（外貨）準備がある」と説明。
中国経済が長期的に、中・高速の成長を維持する可能性があり、経常収支も黒字を維持するとの見通しも示した。実現すれば、準備を押し上げるとみられている。

８月の外貨準備が減少した一因として中国人民銀は、外国為替市場への介入と認めたものの、他通貨の変動も要因とした。

また、家計や企業の外貨選好が強まったことも、外貨準備の減少につながったと指摘。
人民元の国際化推進などに伴い、中国人民銀は「今後の外貨準備増減は正常な動き」とした。

１０月１５日から実施する、新たな通貨フォワード規制については、資本規制とタイプが異なると指摘。投機的取引の兆候がみられ、規制が必要になったという。

為替相場の値動きが荒く、損失を被る企業数の増加も見込まれるなか、中国人民銀は「過剰な」変動を抑え、金融リスクを防ぐ規制策が必要との考えを示した。


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2015年9月9日　ロイターニュースより　掲載元+