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人民元切り上げの影響
1.人民元切り上げの可能性
(1)人民元は2005年7月に実質的に切り上げられた後、世界的な景気後退、国内のインフレ沈静化などを背景に、2008年央に再びドルペッグ。もっとも、2010年入り後、為替介入により人民元安を維持しているとの批判が米国中心に広がり、人民元切り上げ圧力が強まりつつある状況。
(2)海外からの人民元切り上げ要求に対して、中国政府は応じることはできないとの立場。その理由として、①人民元は過小評価されていないこと、②足元の貿易黒字は縮小傾向にあり為替相場と貿易黒字は無関係、などを主張。欧米からの圧力に屈した印象を国民に与えることはできないという政治的な事情も。
(3)もっとも、人民元のドルペッグによるマイナス面も無視できないレベルに。すなわち、①資源価格の上昇などを背景にインフレ懸念が台頭、②為替介入(ドル買い人民元売り)によって過剰流動性が生じ不動産価格が高騰、などの問題が浮上。
(4)こうしたマイナス面が急速に強まっているため、2010年内の人民元切り上げはほぼ確実な情勢。問題はそのタイミングとペース。まず、タイミングとしては、①景気回復の流れは変わらないとの判断が指導部内の大勢となること、②CPI上昇率で3%を大きく超える水準が続くこと、の二つが条件。この点から判断すると、切り上げのタイミングは夏ごろが最有力。次に、ペースとしては、急ピッチの上昇は輸出減少を通じて雇用不安が広がるリスクが大きいため、年3%程度の緩やかな切り上げにコントロールされる可能性が大。
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日本総研 リサーチ・アイより 掲載元
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